突然ですが、『あなたはどういう人と一緒にいると心地よいと感じますか?』という質問に対してどう返答しますか。
多分、自分の話をちゃんと聞いてくれて、否定しない人だと答えると思います。
逆に『この人といるなぜかしんどいと感じる人はどんな人ですか?』という質問に対してどう返答しますか。
やはり、こっちの言った言葉に対して、『いや』とか『それは違う』とか『うーん、どうだろう』という感じで、否定してくる人ではないでしょうか。
あるアンケート調査によると、話をしたくなる人の特徴の第1位は、『話を否定しない人』で、第2位が、『適切なアドバイスをしてくれる人』でした。
実は恋愛や婚活、結婚生活での、良い人間関係を構築する為に大切なことは、『褒める』『肯定する』『叱る』のどれでもなく『否定しないこと』です。
実際に、上司や先輩、友達や親など、一言目から否定してくる場合、もうその人に本音を話そうとは思わなくなります。
何をいっても否定されるなら、もう何も話す気が無くなるのは当然のことといえます。
『誰が何をいっても否定や拒絶をされたりする心配がない状態』を心理的安全性などと表現しますが、恋愛中や交際中のカップル、婚活中や結婚生活ではこの心理的安全性が非常に重要なこととなります。
当たり前のことですが、相手を否定しまくっていると、委縮して本音を言えなくなってしまい、結果的に大切な事を伝えてもらえずに、問題が起きてしまったりします。
この様に、誰かを否定してばかりいると、仕事の仲間だけではなく、友達や恋人、夫婦などの人間関係の全てが上手くいかなくなり、孤立してしまう訳です。
先ほどのアンケート結果にもあるように、恋愛や婚活、結婚生活では、人にアドバイスをするよりも、否定しない事の方が大切です。
その理由は、どれだけプラスの長所があったとしても、致命的なマイナスの短所があれば、人はその人から離れていってしまうからです。
例えば、かっこよくいつも決まっているひとでも、体臭が臭かったり、いつもネガティブな発言が多かったりする人だと、いいとことが沢山あるのに、そのマイナスの部分が際立ってしまい、『この人とは付き合えないな』となってしまいます。
この様に、人と付き合う時に大事なのは、プラスの部分よりもマイナスが無いことの方が大切なこととなります。
そのマイナスの部分といっても時にコミュニケーションをとる時の致命的なマイナスの部分が、『相手のことを否定する』ことなのです。
結局、どれだけ綺麗でかっこよくても、否定する癖があると人が離れていってしまうということです。
そして、自分では相手を否定していないと考えていたとしても、無意識のうちに相手を否定してしまっていることが多いものです。
例えば、相手を否定している訳ではなく、正論を話しているだけという場合や、相手のためを思って、自分の言いたいことをアドバイスしたり、相手の話を最後まで聞かずに、しゃべりはじめたりする癖も無意識のうちに相手を否定してしまうことにつながります。
態度で表現すれば、相手の目を見ないとか、スマホを見ながら話を聞くとか、腕を組むなども、相手を否定している態度として表すことになります。
自分は否定していないと考えていても、相手が否定されていると感じたとしたら、それは否定していることと同じこととなります。
ですから、言われた相手がどう感じるかを想像しながら言葉を使うことが、恋愛や婚活、結婚生活でのコミュニケーションでは大切なことになります。
ここまでを一つにまとめると、相手を褒めることよりも、相手を否定しないことの方が重要である、ということを理解しておいてください。