結婚を見据えて相手を探していると、どうしても頑張りすぎてしまう方がいますが、恋愛や婚活は頑張りすぎるとかえって上手くいきません。
むしろ肩の力を抜いて婚活した方が上手くいきます。
婚活を頑張ろうとしてしまうと、どうしても『好きな人』を見つけようとしてしまいます。
男性であれば、テレビに登場するアイドル歌手や若手の女性芸能人ですし、女性であればジャニーズに所属している様な男性などを誰もが好むと思いますが、このような『好きな人』を探してしまうと、周りには1人も存在していないことになってしまいます。
ですから結婚を考える場合はまず、『好きな人』を探すのをやめましょう。
そもそも『好きな人』というのは、そんなに簡単に見つかるものではありません。
中学や高校性の頃を思い出して欲しいのですが、数年間同じ環境にいて、数えきれない数の『好きな人』がいたでしょうか。
仮に好きな人がいたとしても、何百人の中の1人か2人程度だったと思います。
そしてその場合のほとんどが、片思いだったと思います。
ですので、結婚の為に焦って自分の『好きな人』を探そうとしても、そう簡単に見つかるものではないということです。
反対に『好き』という気持ちだけで相手選びをしても、実際に合って話をしてみると、全然自分の価値観と合わないことも多々あります。
また『好き』という感情は一時的なことが多く、実際に恋愛結婚をしたカップルの離婚率は、お見合い結婚の場合よりも高いという調査結果もあります。
その割合は、恋愛結婚では約40%が離婚をするのに対して、お見合い結婚の離婚率は約10%といわれています。
大好きな人と恋愛をして結婚したけれど、何年か一緒に暮らしたら、『性格の不一致」とか、「交際中は運命の人だと思っていたのに……」と違和感を感じる人が多いようです。
司法統計の「婚姻関係事件数―申立ての動機別」のデータから、離婚の主な理由を探ってみますと、
【男性からの申し立て】
1位 性格が合わない
2位 精神的に虐待する
3位 異性関係
【女性からの申し立て】
1位 性格が合わない
2位 生活費を渡さない
3位 精神的に虐待する
となっています。
最も多いのは、男性、女性ともに『性格が合わない』ことです。
つまり、『好きな人』=『性格が合う人』ではないということです。
ここには性格的な部分だけでなく、お互いの価値観や人生観、家事や育児に対する考え方など、考え方の食い違いが出ているケースも含まれていると考えられます。
恋愛で初めて出会ってから、交際して結婚にいたるまでの期間は、平均して2~3年が一番多いのですが、逆に言えば2~3年もの長い交際期間があっても、離婚原因の『性格が合わない』という理由が第1位ということは、『好き』という感情が盲目的な状態を作り出して、それよりも大切なお互いの価値観の違いなどの検証ができていないからだといえます。
結婚をすると、生活全般、お金の使い方、子どもの育て方、親戚や友人との付き合い方など、交際中にはわからなかった部分が見えてしまうことは多々あります。
そこで、自分が当たり前だと思っている行動を相手が取らなかったり、あるいは自分が当たり前だと思っていることを非難されたりする時に亀裂が生じます。
ですので、初めから男性と女性は違う生き物であることを考慮せずに、『好き』という感情のみが先に動いて、お互いの違いを検証することなく二人を盲目的にさせてしまう、毒素の様なものなってしまいます。
ですので、結婚を考える時の異性とのお付き合いの場合は、『好き』という感情よりも会話の中から、互いの価値観が一致するかどうかを第一に検証していきましょう。