男性は必要とされることで、幸せを感じられる生き物です。

男性にとっては、人生の充足感を感じる上で第一の原動力は『他人の為に何かをしてあげること』です。

例えば漫画やアニメの世界では、魔獣に襲われて困っている村人を魔法の力で助けてあげて、村人やその村の女性たちから必要とされることで、幸せを感じられたりします。

その為に男性は、辛くても弱音を吐かずに、仕事に励んでみたり、デビューしたばかりでまだ売れていない地下アイドルの女の子の為にCDを買って応援しようとしたりする性質があります。

それは、男性の心の中にはどこか、『頼られたい』という欲求があるからだといえます。

そんなヒーロー願望のある男性が最も恐れていることが、弱くてダメで、誰からも必要とされない存在になってしまうことです。

その為に男性は、弱音を吐かずに、必死になって仕事に励む訳ですが、その理由は、誰かに必要とされて、頼られて、与えられる強い存在でありたいからです。

しかし、それでも女性から受け入れられず、拒絶されて、必要とされていないと感じると、男性は全ての人間関係から逃げ出して、自分だけの世界に閉じこもる傾向があります。

そして、『自分さえ良ければそれでいい』という感じで、自分の満足だけを追求する、惰性の人生になってしまったりもします。

そういう意味では、男性を生かすのも殺すのも、全てはその男性を必要とする女性がいるかどうかで決まり、女性しだいという事になります。

女性から必要とされれば、男性は前向きな人生を歩みだせますが、必要とされないとマイナスの人生を歩み始めてしまいます。

それくらい、男性は女性から必要とされることが重要な意味を持っています。

反対に女性は、『愛されて、大切にされているという実感を持つことで、幸せを感じられます』

そもそも女性は、一人で孤独に生きていく事を恐ろしく感じる生き物です。

それでは、どうして男性と女性が幸せになる為の価値観が違うのかと言えば、時代はどんどん変化してAIやインターネットが普及する現代社会においても、男性と女性の脳は、大昔の狩猟生活のままだからです。

昔は法律もなければ、警察や鍵もなかった時代ですから、女性が一人でいることは、猛獣や暴漢、変質者に襲われる危険がありました。

その為、女性が一人で生きることは、死ぬ可能性が非常に高かったといえます。

ここから、女性が一人でいると憂鬱な気分になることの説明にもなります。

女性がその不安から逃れる為には、特定の男性から愛されて、大切に扱われる必要があります。

そうやって、自分を裏切らない頼りがいのある男性が、自分を愛して守ってくれれば、女性は安心して幸せな気分になれるという訳です。

その為、何か精神的に落ち込む出来事があった時に、女性が最も必要とするのが、親しい人とのスキンシップです。

そういった行為を通じて、女性は支えられて、決して孤独な存在ではないのだという事を、何度も何度も確信する必要がある訳です。

つまり、女性が安心して生きていけるかどうかは、自分を深く愛してくれる男性がいるかどうかにかかっているという事です。

それでは、ここまでの男性と女性の『幸せ』への価値観をまとめると、男性は『女性から必要とされることで幸せを感じることが出来る存在』、反対に女性は『男性から愛されて、大切にされているという実感を持つことで、幸せを感じることが出来る存在』であるという事になります。