女性の脳特性は結果よりもその過程であるプロセスを重要視する傾向が強いといわれています。
その為、男性が『謝る』時も、結果に対する謝り方よりも、断然プロセスについて謝るべきです。
太古の昔から女性は、子供を産み育てるという役割を通じて、自分がいかに大切にされているかを考えて生きてきました。
自分という母体の安全や安心があってこそ、出産や授乳などの育児をすることが出来るからです。
その為、どうしても女性は、主観的なものの見方を最優先させる傾向が強いものです。
たとえば、女性とのデートで男性が待ち合わせの場所に20分ほど遅れてしまったとします。
女性を待たせてしまった理由を、ほとんどの男性は遅れてしまった理由を先に言いながら謝ります。
たとえば、『途中の駅の車内で病人が出てしまって、電車が駅で停止していたんだ、それで遅くなってごめんね』みたいな感じで謝るのですが、それでも女性はすっきりせず、心の中にモヤモヤが残ります。
その理由は、男性は遅刻してきたという結果に焦点を当てて説明をしているだけで、女性が待っている間の、寒かったことや心細かったことについての言及がないからです。
女性側からすれば、寒い中で、心細く待っていなくてはならなかった、つらい時間というプロセスに対して、自分はつらかったという主観的な思いが湧いています。
待ち合わせの時間を待たされて、大切にされていないのではないのか、という思いも湧いています。
この様につらかった時間の気持ちに対するプロセスに対して、言及した謝り方をしていないので、女性は男性に結果を謝られてもすっきりしないのです。
この場合にしなければならない男性の謝り方は、『寒い中で〇〇さんを待たせてしまって、ごめんね。』であり、そのあとで電車が遅れた理由を説明すべきなのです。
遅れてしまったという結果に対しての返答は後回しにすべきです。
一番初めに口から出た言葉が、今一番考えている事とも受け止められますから、『寒い中で〇〇さんを待たせてしまって、ごめんね。』が一番初めにくれば、○○さんのことをとても大切に考えているという証拠にもなります。
ですので、女性の立場やその時の気持ちや感情などを出来る限り想像して『謝る』、結果に焦点を合わせるのではなく、プロセスに焦点を合わせる努力をしていくことで、女性との交際中に遭遇する、思わぬトラブルに対しても、その問題を回避することが出来るようになっていけます。
『寒い中で〇〇さんを待たせてしまって、ごめんね』の言葉の背景からは、『あなたのような大切な人を待たせてしまって、大変なことをしてしまった』という心の声が続けて聞こえてきそうな謝り方であるべきです。
そのことさえできれば、女性は機嫌が直り、遅れてきた理由など聞いてこないかもしれません。
自分が今、目の前の男性に大切にされていることが解れば、気分が変わるからです。
これが、プロセスを重要視する女性の脳の特性なのです。
その為、女性に対して何かしら謝らなければならないことが起きた時は、男性は結果にではなく、女性のプロセスである『気持ちに言及して、謝る』ことを意識して謝りましょう。