男性が女性とコミュニケーションを取る時に必要なことは、共感力であると、何度か説明してきましたが、具体的にはどの様に共感を示したら良いのかわからない方も多いと思います。
今回は上手い共感の仕方についてご説明します。
例えば女性とのデートの際中に、『最近腰が痛いのよね』と彼女から言われた時に、ほとんど大概の男性は、『医者にいったの』と返事をします。
実はこれ、共感ではありません。
腰が痛いという問題に対しての解決策を、医者に行くという方法で提示しているのにすぎないのです。
良く考えてみれば分かると思いますが、女性だってその腰の痛みを解決する方法として、医者に行くという選択を一度は考えているはずです。
つまり、問題解決であればすでに分かっているということなのです。
それなのに、あえてことさら『医者にいったの』と返答されても、それでは嬉しいはずもなく会話はそれで終了となってしまいます。
では問題解決とはならないコミュミケーションの方法とは、どのような返答になるのでしょうか。
答えは『え、腰が痛いの、それはつらいよね』とか、『腰が痛いの、そりゃあ大変だね』といった感じです。
このコミュニケーションには、問題解決が一切含まれていません。
ただその痛みに対して、同情をしただけのくだりに過ぎないのですが、それで十分なのです。
我慢できないくらい本当に痛いのであれば、自分で医者に行くことを選択しています。
このデートの最中の会話にとって大切なことは、お互いの事情に対して共感し合うことが出来るのかどうなのか、このことの方がよほど大切な事なのです。
もしもデートの最中ではなくて、仮に女性がこの『医者にいったの』と返答したとしたのならば、よほどその相手を嫌っているか、『今は話をしたくない』それを相手に明確に伝えたい時だけです。
つまり男性が返答する『医者にいったの』は、『今は話かけないで欲しい』と同じ意味の言葉となります。
それと同じ言葉を、問題解決型の脳特性を持つ男性は普通にしている訳ですから、女性との交際は決して上手くいきません。
女性であれば当たり前に出来ることほど、男性には難しいことなのかもしれませんが、この様に、男性と女性の脳の特性が大きく違う事を理解してから、交際するかしないかでは、その成功確率が大きく違うものとなります。
という訳で、男性も女性と同じように、女性の言葉の反復と同情を返す努力をしてみましょう。
『そうなんだ~、腰が痛いんだね。それはつらいよね。』という感じで、しみじみとしたコミュニケーションを取りましょう。
それでは、ここでより具体的な共感の仕方をお伝えします。
共感には先ず最初に相づちが重要となります。
相づちに使える『あいうえお』とうフレーズがあるのですが、
『あ、そうなの』『い、いいねそれ』『う、うんうんそうなんだ』『え、そうなの』『お、そう来たか』このように、言葉のはじめに、『あいうえお』の感嘆詞を付けてみると、相づちのバリエーションが一気にひろがります。
ただし、いつも同じ順番でこの相づちを繰り返してしまうと、相手を馬鹿にしたような感じになってしまいますので、この順番を上手く入れ替えて使うと、会話が弾むだけではなく、目の前の相手をより深く理解する事や、ものごとの真実が見つかったりします。
相づち上手は愛され上手です。
ぜひ女性とのコミュニケーションで使ってみて下さい。