恋愛や婚活で大切な共感力、なぜ女性は共感してもらいたがるのかを学ぶ
女性同士の会話であれば何の問題もない会話に、『転びそうになって、転ばなかった話し』というのがあります。
この時の話し相手が女性であれば、『さっき、駅の階段でコケてしまって、足を踏み外しそうになったのだけど、近くの手すりにつかまって』というような内容の会話に対して、たいがいの場合は、『それは怖かったわね。大丈夫だったの』という返答となります。
反対に聞き手が男性の場合は、『それで、何段くらい落ちたの、怪我はどうなの』という返答が帰ってきました。
それに対してその女性は、『コケただけで、落ちていませんけど』と言って、あからさまに不機嫌になったそうです。
男性からすれば、女性の言葉に対して、問題解決を図ろうと返答した訳ですが、『転びそうになって、転ばなかった話し』を聞かされて、その会話の中に何の情報もないことに、男性はあきれてしまいます。
しかし、その彼女にとっては重要な話であり、共感してくれる人が現れるまで、何度も同じ話をしようとします。
これらのすれ違いは、男性と女性の恋愛中や交際中に起きる出来度としても良く発生します。
場所が自宅や会社であれば、共感してくれる人を見つけて話をすれば解決しますが、目の前の相手がこれから一緒になるかどうかや、結婚を考えている交際中の相手である場合は、男性側に共感力がないと、その関係は絶望的となります。
女性にとって、『怖い』『ひどい』『つらい』などのストレスがともなう感情が起こる時、そのストレスが男性の何十倍も強く働き、何百倍も長く残ります。
そして、共感してもらうことでそのストレスが沈静化するようにできています。
ですから、『転びそうになって、転ばなかった話し』は女性にとっては重要な話であり、その話に対して、最大限の共感力を駆使して男性は対処しなければいけません。
どうして女性がそうなのかは、太古の昔から女性は自己保存が生殖の第一条件になっていること、つまり赤ちゃんを胎内で成長させて、出産したあとも授乳をしてあげなくてはいけませんから、自分が健康でかつ安全でいなければ、種の保存が叶わなかったからなのです。
このために、『怖い』『ひどい』『つらい』など、自分の安全を脅かすような事態に伴う感情が起こった時には、女性は男性よりも何十倍も強く反応する訳です。
女性はただ我がままで、熱いとか寒いとか騒いでいる訳ではなくて、生殖の責任において、太古の昔からの行為を踏襲しているだけなのです。
そして次の動作に移る為には、残っているストレスを一掃する為にも、女性は周囲の人に自分の気持ちを訴えて共感してもらうことで、守ってもらえる安心感を得ることにより、自分の感情を客観視することが出来るようになるのです。
反対に男性の場合はその逆で、狩りにでかけて、転びそうになったくらいで、ストレスが長引いていては、まともに獲物を狩ることなどできないので、女性の様に『転びそうになって、転ばなかった話し』などは、話の中に意味も見えず、その為まったく共感ができないという訳なのです。
しかし、恋愛や婚活、結婚生活においては、女性の存在が不可欠ですので、女性と良いコミュニケーションをとる為には、男性はどうしても苦手な共感力を培わなくてはいけないという事になります。