男性と女性がデートの最中にレストランで食事をする時に、お店のスタッフに壁際の席に案内されたら、男性は通路側に座り、女性を壁側に座らせるマナーをご存知でしょうか。
この理由は、レディ・ファーストだからと思われるかもしれませんが、実は違います。
長い年月をかけて進化してきた男性達は、狩りをしながら『遠く』の『動くもの』に感度が高くないと生き残れませんでした。
仮に座る席を男女反対に座った場合、つまり壁側に座った男性は、無意識のうちに半径3メートルの外側に目線を泳がせて、動くものに目線を走らせる傾向が強い為、彼女の方を見ずにお店のスタッフの動きや、向かい席の女性客の仕草さなどに、いちいち目線が行ってしまいます。
目の前の半径3メートル以内の存在である大切な人に集中できる女性からしたら、『自分に集中していない』と感じてしまい、なんだか不安になってしまいます。
長年子育てを担当してきた女性の側は、自分と子供の周辺を綿密に見て、針の先ほどの変化も見逃さないというセンスがあります。
人間の赤ちゃんは、毛皮に覆われていませんし、生後1年もの期間は歩けないという、あらゆる哺乳類の中で最も脆弱な生き物を育て上げる為に、すぐ『近く』を『綿密に』見るように進化させています。
結果的に男女の視覚の守備範囲の境界線は、約3メートルで、女性はその内側を、男性はその外側を担当している訳です。
ですから、男性の座る席は通路側の席に座り、デートをしている壁側の彼女しか視界に入らない様に意識して座る必要がある訳です。
男性を『他人の動きが目に入る』場所に座らせると、集中力に欠けている様に見えてしまって、女性からすればイラっとしてしまいます。
3メートル先の『動くもの』を意識する、危険察知能力の高い男性脳は、目線が泳ぐのをどうしても止めることが出来ません。
多くの男性に女性の髪型で好きな髪型はなにかと質問すると、ポニーテールと答える男性が一定数いるのは、ポニーテールの女性の髪が、動物のしっぽの様に左右に動き、狩りをする時の獲物に似ているからともいわれています。
この半径3メートルの視野の違いは、男性と女性の脳特性の違いから生まれ、そのままデートでのマナーにまで発展している訳ですから、男性と女性の脳の違いは世界共通だといえるでしょう。