男性の特徴的な脳の使い方である、ゴール重視で問題解決型の人には、女性の話す内容を途中から聞き流して、結果的にその意味が解らなくなってしまう場合がよくあります。
彼女から昨日は会社でこんなことがあったとか、友達にこんなことを言われたとか、ゴールという結論の無い話や、問題解決が必要そうでもないコミュニケーションの場合、脳が途中から右脳と左脳との伝達信号を止めてしまい、その為ただの雑音としか理解できなくなってしまうという理由です。
人は他人とコミュニケーションを取る際に、耳から入ってきた音声信号を右脳で感情と結び付けて、その伝達信号を左脳に連携させることで思考し、言葉としてコミュニケーションを図っています。
男性の脳の特徴は、右脳と左脳を連結させている脳梁(のうりょう)と呼ばれる線維の太さが女性の50分の1しかないという研究データもあるくらいですから、もともとコミュニケーションに不可欠な右脳と左脳との連携が女性の様にスムーズにはいきません。
その分、右脳なら右脳の前後の伝達や、左脳であれば左脳の前後の伝達信号が得意だといわれています。
この脳の仕組みが、専門分野の探求には不可欠であるため、男性は1つのことに集中しやすく、深堀をして0から1を創る起業家などにも必要な特性だともいえます。
もともと脳梁線維の太さが女性の50分の1しかないほど脆弱なことが原因かもしれませんが、プログラマーや設計士など専門家といわれる人の多くが寡黙であったりするのはその為です。
男性は女性とのデートの最中に、入ったお店の壁紙を見て、これは何処の会社の製品だとか、このストローやカップの素材は何だろうとか、仕事で活用している時と同じように脳を前後に活動させています。
そこに、ゴールという結論の無い話や、問題解決が必要そうでもないただの共感して欲しいという女性側のコミュニケーションの場合、途中から男性の脳は、右脳と左脳との伝達信号を止めてしまい、ただの雑音としか理解できなくなってしまう訳です。
会話の最中に男性がいつの間にか、ボーットしていたりするのはその為です。
もちろん男性側からすればちゃんと彼女の話を聞いている訳ですが、右脳と左脳の連携を切ってしまっているため、雑音か吹いている風の音の様に感じてしまうのです。
この状態の男性に、今度は何処にいきたいとか、次の待ち合わせの場所は何処にするとか、その様な大切な話を混ぜてしまうと、後からとんでもないことになってしまいます。
今話をしているのになんだか男性がボーットしているなと気が付いたときは、一度その会話を止めて、3秒ほど黙って彼を見つめたあと、男性の意識がこちらに向いたことを確認してから、もう一度大切な約束事や目的を伝えましょう。
そうすることで、彼は私の事を大切にしてくれないとか、好きではないのではないか、といった余計な考えにつながらずにすみます。
今、目の前の男性が右脳と左脳を左右に使っているのか、前後に使っているのかを想像しながら、コミュニケーションを取ることを女性にはお勧めします。
そして男性の右脳と左脳とを連結をさせている脳梁線維は女性の50分の1しかないことも理解して、コミュニケーションをしてあげることも、合わせてお勧めします。