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日本の婚姻数が減少している本質的な原因について 第12回

日本の婚姻数が減少している本質的な原因について 第12回

頭も良く優秀で、出来る男性とは結婚したくない、という女性は少ないと思います。

出来る男性であれば、同時に経済力も培われていて、一緒に生活をする際に、経済的には何かと安心することができます。

ところが、出来る男性であればある程、脳の仕様はゴール重視問題解決型となりますから、プロセス重視共感型の女性からすれば、仕事上の付き合いでは頼りになる男性でも、結婚をすることを前提に考えると、やはり別かなと感じてしまうものです。

その原因は、職場で必要な能力やコミュミケーションの中心が、ゴール重視問題解決型の脳特性であり、売り上げを伸ばす為の職場という環境には、それがコミュミケーションの主流となるからです。

また別に、病院などの一刻も早い処置が必要とされる職場環境であるほど、そのコュミケーションの主流はゴール重視問題解決型に偏ります。

その為、看護師という圧倒的に女性の多い病院という職場ではあったとしても、女性らしさの特徴であるプロセス重視共感型の女性では務まらない職場環境だともいえます。

プロセスを重視して患者に共感している時間は、病院にはありませんし、さらに多くの患者に共感していては、副作用を伴う医療行為には抵抗を感じてしまい、一命を助けるという第一の使命をまっとうすることが出来ないからです。

その為、性別的には女性であったとしても、男性的でゴール重視問題解決型の脳特性を持つ女性が環境的には向いています。

俗に看護師の女性は強いといわれますが、他の職業と比較すると、離婚する職員も多い職業となるのは、必然的なことなのかもしれません。

結婚した男性の側からすれば、職場ではゴール重視問題解決型の脳特性を使って、疲れはてて家に帰宅すると、家にはさらに強いゴール重視問題解決型の女性が待っているということになります。

これでは家でゆっくり過ごしたい男性にとってみれば、自宅が職場の様に感じてしまい、まったく癒されない訳です。

頭も良く優秀で、出来る男性であればあるほど、家ではゆっくり過ごしたいという理由から、プロセス重視共感型の女性的な妻と結婚したいと願うはずです。

昔の様に専業主婦が主流の時代であれば、それでも良かったのかもしれませんが、共稼ぎが当然となった現代では、男性もプロセス重視共感型の女性的な脳特性を活用して、職場や家庭での女性とのコミュニケーションを図る必要が生まれ、社会的に必要とされる現代の女性達にも、プロセス重視共感型の脳特性だけではなく、ゴール重視問題解決型の脳特性が必要とされる様になりました。

職場だけでなく結婚すれば、家庭というよりプロセス重視共感型の脳特性が必要とされる分野に挑戦していかねばなりませんので、意識的に男性も結婚を避ける傾向が見えていますし、女性もゴール重視問題解決型の上司との会話には疲れはてているケースもありますから、職場恋愛も昔ほど当然の結婚スタイルとはいかなくなってきています。

独身時代から家庭生活への大きな違いは、この真逆の脳特性を持つ男女が一緒に暮らし生活をすることにあります。

まずは、男性・女性共に、そのお相手の脳特性が理解できなくも、共に価値ある存在であるという視点でお互いを見つめ合う必要がある、という訳なのです。

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