恋愛や婚活など、人生の岐路に立たされたとき、誰もが考えるのが『どちらの道を選んだ方が幸せになれるのか?』ということです。
例えば婚活をしていれば誰もが、『将来的に自分が幸せになれるだろう相手』を選ぶと思います。
多少の不満を抱えながらも、とりあえずお付き合いをしてみたけれど、3ヵ月~6ヵ月程度のお付き合いで別れてしまうこともあります。
『幸せになれると思ったのに、どうしてその相手と別れてしまうのか、ここに関係してくるのが『脳のトラップ』です。
人間の脳というのは、よく錯覚を起こします。
そしてこの錯覚が『未来への予想』を狂わせて幸せになる為の選択を間違えてしまいます。
つまり、脳のトラップがあるから『どうしたら幸せになれるのか』を正確に予想できないという訳です。
『未来を想像する』という能力は、動物の中で人間だけに与えられた能力です。
冬眠するクマとかは、冬に向けて秋のうちに食べ物をため込んだりして、未来を想像している様な気がしますが、冬眠する動物が事前に食料を集めるのは、脳内にそういったプログラムがあるだけです。
『目に入ってくる日光が一定量減少したら、エサを集め始める』という習慣をもっていて、そこには『そろそろ冬が来そうだから、準備しょう』と思考することはありません。
また、動物は未来を『想像』することはできないが、『予測』することだったらできます。
人間の脳には、『前頭葉』という部分が計画を立てる時に使われますが、ここが発達しているおかげで、将来の自分の姿をイメージすることができます。
しかし、この『想像』をする時によく錯覚が起きてしまいます。
これが『脳のトラップ』です。
私たちは恋愛や婚活での選択をする際に、『この人を選んだら、どんな気持ちになるだろう?』と考えます。
そして、その想像を読み違えるから結局幸せになれなかったりしてしまいます。
そこで、『どういう風に錯覚を起こすのか』を知っておけば、おのずと最善の選択を取りやすくなります。
恋愛や婚活をしていると、当然お付き合いをしていた人と別れる時がきます。
そんな時、断られた方は不幸と感じやすいのですが、実は『不幸が不幸とは限りません』実はこの『不幸』という影響力はそれほど長くは続かないからです。
これは、また別の人を探せるというチャンスにもつながります。
むしろ、上手くいかなかったことが『良い経験になった』とさえ思いて来たりします。
人はどうして辛い出来事を楽観的に捉えることが出来るのか、そこには『心理的な免疫システム』が関係しています。
身体にはウィルスが侵入してきた際にそれを破壊してくれる免疫システムがある様に、実は『心』にもこれと似た仕組みがあります。
失敗したり、不運に見舞われたりしたときに、それに耐えうる程度に気持ちを明るくしてくれるシステムです。
そう考えると、不幸な出来事が必ずしも不幸な未来を引き起こすとは限りません。
幼少時代に貧乏だったので、『将来プロ野球選手なってお金持ちになってやる』という気持ちが強くなり、野球の練習を頑張れるかもしれません。
反対に成功ばかりの人生を歩んでいると、何も考えなくなって、最後には不幸な人生になってしまう可能性だってあります。
『やらぬ後悔よりやった後悔』という言葉がありますが、『長い目で見ると自分がした行為より、しなかった事実の方が強烈に後悔する』という意味です。
これには、先程の『心理的な免疫システム』が関係しています。
何かを失敗した際には、『心理的な免疫システム』が働いて、ポジティブになるから、後悔の気持ちが和らぎ、『失敗したけど勉強になった』と思いえる訳です。
一方で何もしなかったときは、この『心理的な免疫システム』は働きません。
『学べること』がないので、後悔はそのまま後悔として残り続けてしまいます。
『やらぬ後悔よりやった後悔』という言葉はよく言われますが、実感としてこの言葉を信じられなければ、人生の選択を間違えてしまうことになります。
まだ何も行動をおこしていないのにどうせ無理だとか、1度失敗しているから、再度挑戦することをあきらめてしまう人もいますが、恋愛や婚活、結婚生活では、『やらぬ後悔よりやった後悔』の言葉を思い出して、再度挑戦していただければと思います。