男性にこの事をお伝えしても、なかなか理解することが難しくて、どうしても腑に落ちない方が多いのですが、その理由は脳の特性が問題解決型の仕様に設定されているため、どう頭を使って考えても理解が難しいのかもしれません。
これを分かりやすくその違いを説明しますと、パソコンのOSが、WindowsかMacかの違いの様に、多くの男性と、多くの女性の脳の仕様が、問題解決型かプロスセス重視型かの違いによって、同じ質問をしても、期待している答えが違ってくるわけです。
たとえば、恋愛や婚活でお付き合いしている女性と一緒に、デートに出掛けて、その時の買い物の目的がバックの買い物だとします。
彼女があなたに『赤色のこれと、グレーのこれと、どっちが似合う?』という質問をしたとします。
あなたは『赤色のこっち』と答えたとします。
これは正解ではありません。
では正解は、グレーの方かといいますと、これも不正解です。
男性には信じられないかもしれませんが、この彼女の質問の正解は、『このバックは、どんな時に使うつもりなの?』です。
は?意味がわかりませんよね。
男性の脳の仕様では、質問に対して問題解決を図ろうと必死に答えを出そうとします。
多分、今日着ている彼女の服が赤色をベースに着こなしていたので、この場合は『赤ですよ!』と、男性の脳では答え出しをしたのかもしれませんが、その答えそのものが、問題を解決してしまっている訳です。
先ほど多くの女性の脳の仕様は、プロセス重視型だとお伝えしました。
プロセス重視型とは、プロセスそのものを大切にしている、価値を置いている、または堪能しているという意味ですので、彼女はバックの買い物をするというプロセスを楽しもうとしている、という事を忘れてはいけません。
ここが男性には良く理解できないところなのです。
幼少の頃、男の子の場合は誰もがウルトラマンごっこや怪獣ごっこをして遊んだ覚えがあると思います。
その時の同じ年頃の女の子は、何をして遊んでいたと思いますでしょうか。
おママ事です。
おママ事とは、人形を抱っこしたり、砂場でお料理を作ったりして、ママ事というプロセスを女の子たちは楽しんでいた訳です。
あなたは保育園や幼稚園の砂場で、おママ事をして遊んでいる男の子たちを見た記憶があるでしょうか。 たぶん無いと思います。
怪獣を倒すという遊び、ここでいう問題解決を、男の子たちは一緒に遊んでいたのではないでしょうか。
その為、男性が女性とのデートで気をつけるポイントは、デートというプロセスや、買い物をしているというプロセス、ドライブをしているというプロセス、さらには前回のデートから今日のデートまでのプロセスが大切なのであって、今の目の前の目的ではない訳です。
この脳の仕様の違いが、男性にありがちな落とし穴だと理解している方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
もともとMacのOSでオペレーションをする脳が、WindowsのOSを使っている女性と意思の疎通をしているような状態です。
同じOS同士の男性同士や女性同士の様に、簡単に意思の疎通ができるものではありません。
では男性と女性が良い交流をするには、どうする事が大切になるのでしょうか。
重要なことは、理解できない相手の事をお互いに理解し合おうとする愛情です。
男女間の交流には、どうしても愛情が不可欠となります。
実際のところ、相手を理解しようとする愛情がないという方には、恋愛や婚活、結婚は向いていないのかもしれません。
もしくは、今は成功させることは出来ないのかもしれません。
兄弟や家族、同性の友人や、先輩後輩の人間関係の中で、他人を理解しようとして育んだ愛情こそが、恋愛や婚活、結婚では大切なことになります。
それが出来るようになれば、恋愛や婚活、結婚は必ず成功します。
自分には異性との出会いが少ないなと感じる方は、他人を理解しようとする愛情が足りていないという事を、まずは知っていただいて他人を大切に考えたり、兄弟や家族、友人の事を理解しようと努力したりしてみてください。
そうすれば、自然と異性との出会いは叶う様になります。
というか、相手の方があなたを放置しておくことがありません。
普段Windowsに慣れている人がMacも使い、Macを理解している人がWindowsも使える、その様に両方得意な方はなかなかおりませんが、中には出来る方もおられます。
両方を理解しようと努力した方にしか、両方の使い方が理解できない様に、普段から自分の周囲の人達を大切に考えていない方には、真逆の異性を理解することは少しハードルが高すぎるといえるでしょう。
ではどうすれば良いのかといえば、答えはもう分かったと思います。
自分以外の他人に対して、愛情深く大切に考える行為を積み重ねて、理解できない存在を理解するように自分に働きかけることです。
そうすれば、自然と異性との出会いは訪れる、というよりも相手の方があなたをほってはおかないでしょう。