承認する会話というのは、『なるほど』とか『そうなんですね』という言葉を使います。
それはなぜかといいますと、会話を通じて相手が一番求めていることは、『承認』だからです。
相手が自分の考えと違っていたり、非常識だと感じたとしても、まず最初に『相手はそう思っているんだと』受け止めることが『承認』となります。
中には、自分の意見と違うのに、全ての意見に対して承認していると、ただのイエスマンになってしまう様な気がしますが、イエスマンになる必要はありません。
ただ、『相手はそう思ったんだな』『そう感じたんだな』という感じで受け止めるだけで十分なのです。
恋愛や婚活、結婚生活で大切なことは、否定も肯定もしないで、“悩み事相談”の様に、ただ相手の話や意見を受け入れて、その相手に話をしてもらうだけでいいのです。
その方法として、『なるほど』とか『そうなんですね』という言葉を使ったり、相手の言葉をそのまま復唱したりします。
例えば相手が、『最近見た映画が面白かったんですよ』と話しかけてきたら、『そうなんですね。面白かったのですか、どんな内容でしたか』という様な感じで復唱したり、承認したりすると会話が上手くつながります。
この場合は、すでに自分はその映画を観ていて、面白くないと感じていたとしても、ひとまずは相手の面白かったという感情を受け入れてあげましょう。
また、『最近仕事がきついんです』といってきたら、『そうなんですね。仕事ってきつい時がありますよね』という感じで承認します。
これも、自分がきついと感じていなくても、ひとまずは相手がきついと感じていることを理解する姿勢が大切です。
恋愛や婚活、結婚生活では、このようにまず相手の言葉や言動、態度に対して承認することから始めるのが得策です。
そのためにはまず、『なるほど』とか『そうなんですね』という承認の言葉を使う事を覚えておいてください。
しかし、仮に否定する言葉を使ってしまった場合の方法もお伝えします。
相手の話を承認して聞いていると、無意識のうちに相手に対してのアドバイスをしてしまったり、正論をいってしまって、相手を否定してしまう場合があります。
そんな時は素直に『否定してしまうようなことを言ってごめんね』と謝るといいでしょう。
例えば相手が『最近仕事がきついんだよね』と話してくれたとします。
その言葉に対して『承認』する言葉の『そうなんですね』ではなく、『35歳までには転職しないと、再就職は厳しいよ。』といってしまったとすれば、『あ!ごめんお節介だったね、ちょっと心配になって否定するようなことを言ってしまって、ごめんね』とリカバリーしましょう。
こんな感じで、恋愛や婚活、結婚生活でついつい否定してしまった時は、『否定している様に感じたらごめんね』と相手のつらい感情を察して、すぐに謝りましょう。
そして、できることでしたら、『否定しない態度で接すること』を心がけることが大切です。
『否定しない態度で接すること』というのは、人は言葉だけではなくて、無意識のうちに態度でも否定してしまうことがあります。
例えば相手の話を聞く時の態度が、相手の目を合わせないとか、スマホを見ながら話を聞くとか、腕を組むとかの態度です。
いくら否定的な言葉を使わなかったとしても、恋愛や婚活、結婚生活で態度に表してしたら、すべてが台無しになってしまいます。
ですので、相手と話している時のポイントは、相手の話だけに集中して、できるだけ笑顔で接するように心がけてみてください。
もちろん、普段から自分の機嫌は自分でとって、いつも上機嫌でいられるように工夫をして、異性の前ではいつでも笑顔を見せられる様な自分自身にしておくことも、大切な事となります。